平成22年2・3月定例会常任委員会(文教経済) − 03月19日−02号


△再開 午後3時55分
◆床田正勝委員 まず、自民党から伺います。
 今、教育長さんから御説明いただきました。この高校の奨学金、これは教育の機会均等、人材の育成が目的であります。今の御説明で、進学率の格差が2.5%まで縮まったということがありますんで、この高校等奨学金が同和地区の高校進学率の改善に大きな役割を果たしてきたことは間違いないと思いますので、この点は、まず押さえておかなければないけないことと思います。
 ただ、我が会派が問題とするのは、この奨学金が行政の不適切な処理によって事実上回収不可能となっていることが1点。そしてもう1点が、借りていただいている側からすると、実質的に返還する必要がないんちゃうかと、そういう認識を持ってたんじゃないだろうかということがまず2点ですね。この2点だと思うんです。
 貸与制度なんで回収はしなければいけないと思いますし、それはやっていかなければならないかもしれません。しかし、この貸与者の卒業時に実質的に返還免除としてきたんで、もう事実上回収不能になっています。それも問題ですんで、もう一つ、さらに問題をつけ加えると、この奨学金貸与事業、償還補助事業ともに、終了した後も議会の承認を得ずに行政サイドが勝手に市の内部規定で免除してきた、これも大きな問題なんです。
 改めて言います。改めて言いますけども、借り手が返還する必要がなかったと認識してるんじゃないでしょうか。改めてこれは言うておきます。
 今後の債権処理方策、債権と言っていいのかわからないですけども、債権処理方策についてこれから審議していくに当たって、極めて不適切な処理を行ってきたことについて、市民に対して説明、または透明性の観点から猛省をしていただきまして、その上で信頼を回復していきながら、どのようにこれから進めていく決意であるのか、まず、この高校等奨学金の事務を取り扱ってこられました責任者でございますので、教育長さんのお考えをお願いします。
◎永井教育長 市会の議決も経ずに、市の内部規定でございます要領によって返還免除としてきたことにつきましては、議会の皆様、市民の皆様の信頼を損なう重大な問題でございまして深くおわびを申し上げます。
 今後こうしたことが二度とないように、組織全体として意識改革を進めまして、処理方策が確定いたしました後は、その方策に基づきまして透明性・公平性・また公正性を確保しつつ、適切に債権回収・債権管理に取り組んでまいりたいと思いますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。
◆床田正勝委員 市長さん、どうもお疲れさまでございます。今、教育長さんからお考えを伺ったところでございますけども、やはり市全般の責任となりますと、そのトップにいらっしゃる市長さんみずからが、例えば記者会見、さらにはホームページであるとか、市政だよりなど、そういった媒体を使ってきちんと市民の方にぜひお話をしていただきたい。そして、透明性・公正性などの確保をしていただきながら、適切かつ確実に進めていくという決意を示すことによって、市民の皆様から、もちろんこれは借りておられた方もそうですけども、市民の皆様からの理解・協力を得れるんではないでしょうか。
 これからこの債権処理方策をもし進めるんであれば、進めていくに当たりまして、市民の方に対しての説明責任を果たすという観点から、市長さんのお考えを聞かせてください。お願いします。
◎平松市長 お答えいたします。
 同和問題は長い歴史を有し、奨学金の問題につきましても、当時さまざまな状況があったにせよ、行政として議会議決の手続を怠ったということは、市民の信頼を損なう重大な問題であり、今後決してこのようなことが起きないよう、また起こさないように、市政のかじ取りを厳正に行う決意を新たにしております。
 行政の施策や事業につきましては、社会や時代の変化によって使命を終えた時点で速やかに見直しを行うべきであり、問題を厳粛に受けとめ、真摯に対処していきたいと思っております。
 今般、奨学金の処理方策について方向性を確定し、取り組んでまいりますけれども、条例案の提出時、あるいは議会で可決いただいた後にでも、記者会見や本市のホームページ、さらには市政だよりなどでしっかりと情報を提供してまいりまして、市民への説明責任を果たしたいと思っております。
 今後とも本奨学金の債権管理を含め、あらゆる施策について透明性・公平性・公正性を確保して市民への説明責任を果たしつつ、適切な行政運営に心がけてまいります。よろしくお願いいたします。
◆床田正勝委員 ありがとうございます。
 今、市長さんからお考え、御決意を伺ったんですけども、この債権処理方策について市民の信頼を回復しながら借り受け者の理解を得た上で進めていく、これは言うまでもないんですけども、高校を卒業して五、六年はもう経過されていると思うんです、少なくとも。この借りておられた方の生活状況というのは、もうさまざまやと思いますんで、そういった方々から債権を回収するということになるんであれば、丁寧な対応が求められると思いますし、いろんな課題があると思います。
 そのほかにも債権処理方策を進めるに当たっては、先ほどの説明で今年度中に債権処理方策の方向性を確定されると、そして早ければ5月の市会に議案を提出されたいということであったかと思います。その際には、今何点か指摘させていただいた課題を解決する方策もあわせて提出をしていただきたいと思いますし、そうするべきやと思っております。これ担当していただく教育委員会さん、今後どうされていくんか、よろしくお願いします。
◎永井教育長 今後、本市会におきましての御議論も踏まえまして、今年度内に債権処理方策の方向性を確定してまいりたいと考えております。
 また、並行いたしまして、具体的な事務処理策につきましても早急に検討を進めたいと考えておりますけれども、条例案の提出までに借り受け者の方への連絡あるいは説明の方法、また返還免除の手法ですとか、返還請求に当たっての期限延長などの激変緩和措置など、さまざまな課題について整理・検討を行った上で、条例案とあわせてお諮りをしたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
◆床田正勝委員 ありがとうございます。
 この高校奨学金の債権処理も言ってみれば、ひょっとしたら過去の負の遺産の一つと言われるものかもしれません。行政としては、この負の遺産を速やかに清算をぜひしていただきたいんです。清算していただいて、未来の大阪の礎となっていただく子供たちの育成に、議会との間で前向きに建設的な議論ができるようにこれからもしていくべきやと考えてます。
 また、これまでの不適切な処理に対しての反省・猛省の上に立っていただくことはもちろんですけども、今お話しさせていただいたことも踏まえて行政として責任を果たすべく、できる限り速やかに議案を出していただきたい。
 そしてまた、回収することになるに当たって、仮に回収することになったら、安易に民間委託にしようとか、債権回収チームを使おうとか、そんな安易な回収方法はぜひやめていただきたい。もうそういった不手際があったんですから、もっと何らかの違う形で、回収するんであれば皆さんの手で、何とか回収するならばしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
 市長、ありがとうございました。終わります。