平成15年6月常任委員会(民生保健) - 06月24日−01号

◆床田正勝委員 私の地元の東淀川区でも焼却工場の計画が、今持ち上がっているところでございます。環境事業局さんにおかれましては、きちっとした手続で事業を進めておられると思っておったんですけども、今回の平野工場の建て替えについてこういった収賄事件が発生したということで、局の皆様も大変驚かれてると思うんですけども、私も大変驚いているところでございます。
 今回の平野工場の建設工事につきましては、総工事費が約 500億円、平成11年3月の市会で契約案件が承認されまして、本年3月に竣工。契約方法については、建築工事は一般競争入札、ごみ焼却設備工事は随意契約で実施されたというふうに伺ってます。
 そこでお尋ねしますけども、そもそもこのごみ焼却設備工事、これを随意契約とした理由についてまず教えてください。
◎小西環境事業局施設部建設課長 お答えいたします。
 大阪市廃棄物処理施設建設委員会につきまして、その設立経緯に少し触れさせていただいた上で、随意契約の理由について御説明させていただきたいと思います。
 昭和38年2月竣工の住吉工場は、国内で初めての連続式機械焼却炉でありまして、その建設当時、国内の焼却炉メーカーは、焼却工場建設の経験や技術が欧米のメーカーに比べてかなりおくれておりました。焼却工場の建設に際しましては、その研究と設計指導を行う必要がありましたことから、本市では大阪市廃棄物処理施設建設委員会を設置してまいりました。
 かつては、家庭からの厨芥が多く、いかにごみを燃焼させるかということが大きな問題でございましたが、その後公害防止対策として、排ガス中の塩化水素や硫黄酸化物の排出削減が大きな課題となりまして、次に窒素酸化物の削減が問題となりました。近年では、ダイオキシン類の発生と排出抑制が最大の課題となっておりまして、また、ごみのサーマルリサイクルとしての発電効率の向上など、より高度な余熱利用技術が必須の課題となっております。
 このように、その時代によりまして技術課題が変化してきております。それに的確に対応していくためには、十分な技術検討が不可欠で、これに基づき採用機種の選定を行う必要があります。
 通常の価格のみによります競争入札では、技術課題に的確に対応できないことが考えられます。そこで、学識経験者等によります建設委員会で廃棄物処理施設の各設備ごとの技術的評価を行いますとともに、経済面も含めまして総合的な評価を行い、採用機種の選定を行ってまいりました。
 このように、1社のプラントを選定するための作業を行ってまいったところでありまして、地方自治法施行令第 167条の2第1項第2号で、「その性質又は目的が競争入札に適しないものをするとき」は、競争入札によらず随意契約ができると規定されていることから、その規定に基づき随意契約を行ってまいりました。以上でございます。
◆床田正勝委員 ありがとうございます。最もすぐれたメーカーさんとの随意契約を行うと。理由については今御説明いただきましたけども、この平野工場の実際の選定経過、これはどうだったのかということなんですけども、今回の収賄事件が生じることとなった背景には、 300億円にも上る平野工場ごみ焼却設備工事の随意契約であり、業者選定に当たって、当時建設課長さんが主導的な役割を果たされたのではないかという報道がされております。そのようなことが実際可能やったんかどうか、この点をお尋ねします。
◎小西環境事業局施設部建設課長 お答えいたします。
 平野工場の採用機種の技術検討を行った建設委員会では、委員は学識経験者2名と工業研究所や環境科学研究所の研究職を含めまして、また本市行政職をあわせて計13名で構成されておりました。
 委員会では、完全燃焼、公害防止、余熱利用の3つを平野工場建て替え計画の基本方針とし、これを踏まえつつ、応募がありました9社のうち、応募条件を満たしておりました7社につきまして、各社から提出された見積図書の仕様内容について審査を行いました。審査結果としましては、委員会が最も重視しました完全燃焼や公害防止の重要な位置を占めます排ガス処理技術につきまして、特にすぐれたシステムを提案しました日本鋼管を含む2社が推薦されました。
 この2社について、当局内部に設置した機種選定委員会で見積もりを徴収し、廃棄物処理施設の経済面を主とした審査により日本鋼管株式会社に決定し、随意契約を行いました。
 また当時、建設課長は、建設委員会並びに機種選定委員会におきまして、事務局として参加しておりましたが、委員会では客観的・技術的に審査が行われておりますことから、業者選定に主導的役割を果たすような余地はありませんでした。以上でございます。
◆床田正勝委員 ありがとうございます。
 そういった余地がなかったということなんですけども、せっかく大気汚染防止法を大きく上回る、いい方で上回るような技術を皆さんやっていただいて、汗かいてくださってましたのに、こういうことになったんは大変残念ではあるんですけども。
 きのうの環境対策特別委員会でも質疑ありましたけども、東淀工場で土壌汚染の対策、また建て替えに向けた作業を進められておりまして、東淀工場でもこれまでと同じような機種選定方式で行われるのか、まずこれ1点をお尋ねしたい。
 2つ目に、約22億円以上の契約については、WTO政府調達協定が適用されまして、一般競争入札になると聞いておりますけども、それとのかかわりはどうなるのか。
 そして3点目なんですけども、けさの日本経済新聞さんの朝刊を見たんですけども、今回の贈賄を行った下請業者さんが、この東淀工場建設の下請に入れたという報道があったんですけども、まだ契約されてないのに、こういうことがほんまなんかどうか、これ3つあわして伺います。
◎小西環境事業局施設部建設課長 お答えいたします。
 本来、メーカーの技術審査を行い、これまでのように技術力の最もすぐれたメーカーを選定する方法が、長期にわたって当初の性能を維持し、安定したごみ処理を行っていく上では最も望ましい方法であるとは考えております。
 しかし、現在では各メーカーの技術力も徐々に向上してまいりまして、実績もふえつつあります。技術格差も少なくなってきておりますことや、また当局といたしましても、WTO政府調達協定に対応するため、一般競争入札を行っていく必要があります。
 東淀工場の建設委員会では、引き続き実績のある安定したストーカ方式を採用するとともに、大阪市が現在採用すべき最低限の技術基準を策定したところであります。今後、設計仕様書を作成し、広くプラントメーカーの参加を募り、この基準を満足しているかどうかの審査を行いまして、一般競争入札により業者を決定し、契約してまいりたいと考えております。
 また、けさの新聞報道の件でございますが、東淀工場につきましては、先ほど申し上げましたような方法で今後契約を進めてまいりたいと考えておりまして、私どもといたしましても非常に驚いておるところでございます。下請業者の選定につきましては、本来民間企業同士の問題でありまして、これまで私どもは関与いたしておりませんでした。しかし、今回の事件を受けまして、このようなことが二度と起こらないよう、環境事業局といたしましても、関係局と十分協議を行いまして、再発防止に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。
◆床田正勝委員 どうもありがとうございます。
 今後、環境事業局さんとされましても、事件の全容解明に努めていただきまして、事実が判明次第厳正な処分を行っていただきますとともに、二度とこういう不祥事がありませんように、公正な事業の遂行をよろしくお願いいたしまして終わらせてもらいます。ありがとうございました。
◆床田正勝委員 では、気を取り直して、前向きなことをちょっと質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 質問の前に、国保の収納率が85%を無事クリアいたしまして、局長さん初めセンターの皆様方におかれましては、夜間・休日問わず電話督促等で御苦労いただきまして、本当にお疲れさまでございました。
 では、早速質問させてもらいたいと思います。
 内容が歩行喫煙の禁止条例についてなんですけども、昨年の10月に東京都千代田区で歩行喫煙を禁止する条例が施行されまして、大変話題になりました。
 その後、福岡でも議員提案で歩きたばこを禁止する条例が制定されるなど、他の自治体でも規制に向けた動きが少しずつ出ております。
 ことしの5月に施行されました健康増進法、これでは、多数の人が利用する施設の管理者に受動喫煙を防止する旨の義務規定が設けられました。それ以外にも例えば、歩きながらこのたばこを吸っておられるときのたばこの高さが子供さんの顔とか、ベビーカーに乗ってる赤ちゃん、そういったところの高さと一緒なんです。これは非常に危ないですし、被害に遭われた方もたくさんいらっしゃいます。
 また、それ以外にもたばこの煙によりまして、周りの方々への健康被害の問題、また妊婦の方への悪影響も考えられます。
 また、火の消えていないたばこが捨てられまして火災につながった、そういった問題もありますし、たばこのポイ捨て問題については、既にポイ捨て防止条例が施行されておりますけども、なかなか警察が動いてくれないという実情もあるものの、マナーの向上を働きかけるだけではなかなかポイ捨てがなくならないという実情があります。
 一方で、たばこというのはもちろん市の税収に大きく貢献していただいている、これも当然承知しており、認識しなければいけないと思うんですけども、本当にごく一部のマナーの悪い、モラルのない方の歩きたばこですとか、悪質な、また車からのポイ捨て、こういったものが多くの市民に迷惑をかけて、時によっては火災、時によっては相手をけが、子供たちへの被害と、そういうところまで発展しております。
 千代田区の条例でも、歩行者の安全の確保という観点も含めまして、安全で快適な都市環境づくりのために総合的な条例を制定されておられます。この千代田区の条例が 100%ええかどうかというのは、これはまた別問題で、私もいろいろ意見を持っているところなんですけども、大阪市においても歩行喫煙を規制することによりまして、市民の健康と安全を確保して、美しい快適なまちづくりを進めるべきだと思いますし、特に子供さんたちを、安全をもっと守るべきやと思いますんで、当委員会に所属してくださってます健康福祉局さんと環境事業局さんの所見をお尋ねします。
◎吉住健康福祉局健康推進部保健医療計画担当課長 最初に健康福祉局からお答えを申し上げます。
 健康福祉局におきましては、たばこ対策といたしまして、市民の皆様の健康を守る立場から、たばこが健康に及ぼす正しい知識の普及を図りながら、未成年の喫煙防止、また、たばこをやめたい方への禁煙支援等の施策を進めているところでございます。
 特に、施設管理者に受動喫煙防止義務を定めた健康増進法の本年5月からの施行に先立ちまして、効果的な分煙方法等を盛り込んだ分煙化推進ガイドラインを作成いたしまして、受動喫煙防止の推進に努めているところでございます。
 今回、歩行喫煙の問題につきましては、屋外での受動喫煙の健康への影響というものが明らかになっておりませんけれども、やはり屋外におきましても、他人のたばこの煙を吸うことで、健康に何らかの影響を及ぼしているということは否定できないものと考えております。
 したがいまして、健康福祉局といたしましては、この歩行喫煙の問題に関しまして、健康を守る観点からどういった取り組みができるか、今後とも研究を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。
◎川瀬環境事業局事業部減量美化推進担当課長 お答えいたします。
 環境事業局におきましては、国際集客都市にふさわしい清潔で美しいまちづくりを進めるため、「空き缶等の投げ捨て等の防止に関する条例」を施行し、たばこなどのポイ捨てを禁止いたしますとともに、全市一斉清掃の実施や清掃ボランティアの育成、また、まち美化パートナーなどによるノーポイモデルゾーンにおけるポイ捨て禁止の啓発活動など、各種の美化啓発キャンペーンを実施しているところでございます。
 しかしながら、ポイ捨ては依然としてなくなっていないというのが現状でございまして、今後新たな観点からの対策の検討など、その防止対策を積極的に進めていく必要があると考えているところでございます。
 委員御指摘の歩行喫煙行為は、たばこのポイ捨てにつながる行為であり、ポイ捨てを防止するという観点からも望ましくない行為であると考えております。
 当局といたしましても、他都市の規制状況などの調査も含めまして、ポイ捨ての防止、美しいまちづくりといった観点から、歩行喫煙の規制のあり方について調査・研究を行ってまいりたいと存じますので、どうぞよろしくお願いいたします。
◆床田正勝委員 ありがとうございます。
 ここからはちょっと要望にさせていただきたいんですけども、今両局さんから所見を伺いましたけども、それぞれ御担当がありまして、業務内容、目的が異なっておりますので、それぞれのお立場でしかお答えいただけませんでしたし、それは十分に理解しております。
 ただこの問題は、今お答えの中にありましたように、市民の健康の問題、安全の問題、まちの美化の問題、火災防止の問題、もちろん子供たちの安全の問題、そういったさまざまな広がりを持った問題でありますので、一部の局だけでできない、こういう問題であるかもしれません。
 今後、市民の健康、安全、まちの美化というそういった観点から、この歩行喫煙の問題がますます重要になってくることは明らかであります。大阪市にとって避けて通れない問題である以上、全庁的な立場からこの問題に取り組んでいくことが必要であろうかと思います。
 今ここで両局さんにお答えを求めても十分なお答えをいただけないというのは十分わかってますし、難しいと思うんです。ただ、今ポイ捨て条例が施行されまして大分たつんですけども、警察が、ほかの多発しています凶悪化、また多国籍化の犯罪によって、そちらの方に主軸を置いてくださってて、なかなかポイ捨ての方まで手が回らないというような人員的な問題がありまして、これは一定やむを得ないとは思うんですけども、これも申しますように、火災ですとか子供のけがにつながりますんで、ここでちっちゃな問題から解決していかなあかんこともあると思うんです。
 ですから、この議論がそういったモラルのない方々への、心への呼びかけになることも祈りたいと思いますし、できましたら、モラルを持ってたばこを吸っていただけるような啓発活動の一部にもなって広がりを持っていけばいいと思いますので、ぜひこれは要望させてもらいたいんですけども、関係局によります全庁的なプロジェクトチームをつくっていただきたい。そして、こういった課題を網羅した総合的な条例制定に向けた調査・研究を行っていただき、そして、取り組みを進めていただきたいと思います。
 これも、ぜひ私がこの委員会におります今年度中に何とかと思っておるんですけども、自民党提案でやりやすいと思いますので、どうぞプロジェクトチームを速やかに立ち上げていただきますようによろしくお願いいたします。終わらせていただきます。ありがとうございました。