(とこだ正勝)
まずは改めて、阪急連立事業のこれまでの経過について確認する。
阪急連立事業は、平成9年に事業認可を取得後、用地取得に着手し、当初の予定では、平成13年度工事着手、平成21年度高架切替、平成24年度事業完了の予定であったと認識している。
そして、平成15年度に一度、まだ工事着手前であったが、事業期間を延ばし、平成29年度高架切替、平成32年度事業完了の予定となった。
今回、さらに事業期間が7年も延びるとのことだが、延伸の原因は一体何なのか。前回の延伸の原因もあわせて、再度確認したい。

(大阪市)
・本事業におきましては、延長約7kmにわたり、約1万4千平方メートルという広範囲な事業用地の取得が必要であり、また、本事業と一体に進めている本市都市整備局の淡路駅周辺土地区画整理事業にて、新たな鉄道敷きを換地にて確保する必要がございます。
・平成15年度に事業期間を延伸させていただいた際は、当時、バブル経済の崩壊による土地価格の急落などにより連立事業用地の取得に時間を要していたこと、また、区画整理事業におきましても、特に商店街を含む密集した地域で権利関係も複雑で、移転協議や明け渡し訴訟などに時間を要していたことも一つの要因となり、連立事業の工事に着手ができず、事業期間を8年延伸させていただきました。
・次に今回の延伸でございますが、平成20年度に工事に着手できておりますが、未だ、土地の境界の確定や権利関係の輻輳、これまで補償調査にご協力いただけていないなどにより、解決に長期間を要する複数の案件となっております、残り約10%、約1千平方メートル、23件の事業用地の取得ができておらず、また、区画整理事業の区域におきましても、新鉄道敷きでの建物移転契約は、現在約98%で、一定目途が立っているものの、残り2棟の移転が必要となっており、計画工程どおり、連立事業の工事実施ができておりません。
・このため、工事工程や施工方法を随時見直し、工期短縮を検討してまいりましたが、工事の遅れを取り戻すことは困難となっております。
・今回、改めまして、未取得の事業用地の取得計画の精査、施工工程の精査を実施しました結果、平成15年度に一度延伸させていただきました、平成29年度の高架切替、平成32年度の事業完了予定を7年間延伸し、平成36年度の高架切替、平成39年度の事業完了に延伸せざるを得ない状況となった次第でございます。
・このように事業期間が、2度にわたり延びることになり、誠に申し訳ございません。

(とこだ正勝)
今の答弁では、用地取得が難航している箇所があり、7年も事業期間が延びるとのことだが、具体的に何が課題となって、そんなに期間が延びるのか?
事業者である大阪市、共同事業者である阪急電鉄は、それぞれ同じ見解なのか?
本来であれば、大阪市からも、工事を担当している鉄道事業者である阪急電鉄からも、それぞれから事業期間が何年延びるのか、きっちりと説明願いたいところであるが、本日は理事者である大阪市から、大阪市並びに共同事業者である阪急電鉄の見解について、しかるべき立場の方から説明願いたい。

(大阪市)
・本事業の事業用地の取得につきまして、事業着手以降、共同事業者である阪急電鉄とも協力・連携し、早期に全事業用地を取得できるよう、取り組んでまいりましたが、未だ取得できていない用地の中には、土地の境界の確定や権利関係の輻輳、これまで補償調査にご協力いただけていないなど、解決に長期間を要している案件が複数あります。
・また、鉄道の高架化工事におきましては、構造物本体を施工するにあたり、付帯工事として、仮の線路や仮設の道路、先行の埋設工事など、縦断的な工事が必要となりますが、これらの工事に影響を及ぼす事業用地の確保ができなければ工事進捗を図ることができず、その工程を後ろ送りにせざるを得ず、施工工程の見直しが必要となります。
・現在も工区によっては、未だ複数の事業用地の取得ができていないため、付帯工事の一部に着手できず、つづく構造物本体工事に着手できていない区間もございます。
・このような状況につきまして、工事実施しております阪急電鉄とともに、工事工程、施工方法を見直し、工期短縮の検討も行い、未取得用地の取得計画も阪急電鉄と共同して精査した上で、今回、事業期間を7年間延伸せざるを得ない状況となっております。
・今回、地元住民の皆様、沿線地域の皆様に大変ご迷惑をおかけする事態となったことになり、本市並びに阪急電鉄ともども、大変申し訳ないとの認識でございます。

(とこだ正勝)
先の事業期間の延伸も用地取得の遅れと区画整理事業の移転の遅れであった。今回、再度、用地取得の遅れと区画整理事業の移転の遅れにより、事業期間が延びるとのことである。すでに全工区で工事着手し、一定、工事は進んでいるものの、連立事業用地で、まだ1割の用地が取得できておらず、区画整理事業もまだ2棟残っている。これ以上、事業期間の延伸はないように、残る事業用地の取得を着実に終わらせていく必要がある。
今後、どのように対応していくつもりか?

(大阪市)
・委員ご指摘のとおり、事業用地の取得は9割を超え、区画整理事業地内の移転物件も2棟となってきているとは言え、工事の進捗に影響がないよう、残る事業用地の取得を着実に実施していく必要がございます。
・事業用地の取得にあたっては、これまで、任意交渉により権利者の皆様にご協力をいただいてまいりました。
・今後は、任意交渉による解決が見込める物件とそうでない物件の見極めを速やかに行った上で、後者につきましては、タイミングを逃すことなく、土地収用法に基づく収用手続きなどの法的手法へ移行をしていくことにより、事業用地を着実に取得していまいります。

(とこだ正勝)
地元住民の皆さんは、阪急連立事業が完成すると、まちが大きく様変わりし、発展していくものと大いに期待している。
高架切替まで、あと2年あまりであることから、地元の皆さんが、私のところに、工事中の振動や騒音に対する苦情や相談があっても、私も、あと2年だから、もう少しだから、事業に協力願いたいと、説明させていただいてきた。
しかし、それが7年も延びるという。
なぜ、今頃になって、事業期間の延伸となるのか?
地元の皆様には、今後どのように説明していくのか?
地元の皆さんに対して説明する際には、共同事業者で阪急電鉄と一緒になり、より丁寧に説明していくことが重要であるが、どのように対応されるつもりなのかお伺いしたい。
この件については、これまで工事に対し協力をしてきた方々に対して、きっちりとした説明が必要な大変重要なことであるため、担当課長ではなく、しかるべき立場の者に答弁願いたい。

(大阪市)
・委員ご指摘の通り、地元住民の皆様におかれましては、連続立体交差事業が完成することを心待ちにされていることは十分に認識しております。
・また、これまでの工事中の振動や騒音等のご迷惑に対しましても、ご理解、ご協力を頂いてきているところであり、そのような中、2回目の大幅な事業期間の延伸となり、本当に申し訳ございません。
・事業期間の延伸の報告が今になったことにつきましては、用地の確保におきまして、土地の境界確定や権利関係の輻輳、補償調査にご協力頂けないなど、解決に長時間を要する案件が複数あり、交渉が難航しておりましたので、解決の目途が立たず、工程にどの程度遅れが生じるのか確定することができず、工程の遅れの程度を確定できないまま、事業が遅れるという情報だけをお伝えすることは、地域の皆様に無用の混乱を生じさせるのではないかと懸念し、事業期間の延伸をご報告できないでおりました。
・この度、ようやく、交渉が難航しておりました事業用地につきまして、権利関係の確定や補償のための建物調査にもご協力が得られるようになり、一定、取得の見通しが立ってまいりましたので、各工区における工事工程の精査が可能となり、延伸期間をご報告できるに至ったものでございます。
・今回の事業期間の延伸につきましては、地元の皆様をはじめ多くの市民の皆様方の生活に大きな影響をあたえるものと認識しており、事業期間の延伸についてのご説明につきましては、きめ細かく、丁寧に対応を図る必要があると認識しております。
・そこで、近隣住民の皆様へのご説明にあたりましては、今回の事業期間の延伸理由、並びに、この時期に公表となったことについて、ご理解が得られるよう十分に説明してまいるとともに、今後の工事予定についても、しっかりとご説明してまいります。
・特に、工事範囲が阪急電鉄の京都線と千里線の延長約7kmの広範囲にわたっており、沿線の状況も異なっていること、さらには、各工区による工事の施工内容や方法も異なることから、沿線の事情も勘案し、共同事業者である阪急電鉄とともに、これまで工事にご理解ご協力を頂いでおりました沿線の各地域活動協議会や振興町会の皆様方とご相談させていただき、地域ごとにご説明方法を調整させていただき、誠意を持って対応してまいります。
・また、今回の事業期間の延伸については、広く市民の皆様へご報告、周知させていただく必要があると認識しており、本市のホームページや、区の広報誌なども活用し説明してまいります。

(とこだ正勝)
これまでも近隣住民には迷惑をかけてきているが、事業期間が延びることにより、さらに迷惑をかけることになる。
周辺交通に対する安全対策、特に朝夕の学童の通学に対する安全対策や、夜間作業時などにおける周辺環境に対する対策、さらには工事で輻輳している駅周辺の駐輪対策など、今後、どのように考えているのか?

(大阪市)
・連続立体交差事業につきましては、事業期間が長期に及ぶ事業であり、工事による周辺交通への影響、周辺環境への影響が少なくないことから、近隣の皆様に、工事に伴う道路の通行形態の変更や夜間作業の予定などの工事内容等をご理解いただくための周知、説明をこれまでも実施してきたところであります。
・今後、さらに事業期間が延伸することにより、周辺交通や周辺環境に長期にわたり影響することとなりますので、工事を実施します阪急電鉄ともども、工事用車両の通行や、現場での施工・作業においては、引き続き、交通安全、特に朝夕の学童の通学に対しましては、より一層の安全対策を取り組むとともに、夜間作業時などにおいては、特に周辺環境への負荷軽減を徹底してまいります。加えて、工事内容の周知、説明に際して、きめ細やかな、丁寧な対応をしてまいります。
・また、駅周辺の駐輪対策でございますが、高架切替は平成36年度を予定しておりますが、高架橋は順次完成してまいりますので、利用可能な状態となった高架下部分に暫定的に可能な範囲で駐輪場の設置をするなど、鉄道事業者である阪急電鉄とともに、より一層の駐輪対策に取り組んでまいります。

(とこだ正勝)
阪急電鉄京都線・千里線連続立体交差事業は、鉄道の高架化により、踏切を除却し、交通の円滑化と安全の確保を図る事業であると共に、地域分断を解消、地域の活性化を図る事業であり、これに伴い、東淀川区のまちづくり、さらには本市北東部の発展に大きく寄与する、非常に重要な事業である。
今回の事業期間の延伸によって、今後も長い期間にわたって負担を求めることになる地元住民の方に対し、きめ細やかな対応をしていただくことは当然であるが、事業期間が延びることにより、歌島豊里線の開通は遅れ、阪急による地域分断や踏切事故の解消という事業効果の発現が遅れ、ひいては、淡路駅周辺地区のまちづくりや、東淀川区の発展が遅れていくことを、建設局は理解しているのか。
改めて、事業の責任者である建設局長はどのように今回の事態を受け止め、今後、どのようにこの事業に取り組んでいくのか、見解を問う。

(大阪市)
・阪急電鉄京都線・千里線連続立体交差事業につきましては、建設局の局運営方針におきまして、重点的に取り組むべき経営課題の一つである「都市の活力」を生み出すための戦略事業として位置付けており、東淀川区の発展を支える非常に重要な事業と認識しており、これまでから、重点的に事業推進に取り組んでまいったところです。
・しかしながら、このように重点的に取り組んできた事業にもかかわらず、事業用地の取得にかなりの時間を要することとなり、この度、事業期間を7年延伸せざるを得ない状況となっております。
・これまでにも一度、事業期間を延伸させていただいたところではございますが、このように再び事業期間を延ばさざるを得なくなりましたことに対しまして、真摯に反省し、深くお詫び申し上げます。
・今後、用地取得にあたりましては、進捗管理を徹底し着実に用地を取得していくとともに、工事おいても、これまでも取り組んでまいりました施工方法の見直しなどの改善を、今後ともできうる限り行い、事業期間の短縮に最大限取り組んでまいります。
・また、工事中の環境や安全対策につきましてもできる限りの対策を講じてまいります。
・阪急電鉄京都線・千里線連続立体交差事業の完成に向け、全力で取り組んでまいりますので、議会ならびに市民の皆様方の、ご理解、ご協力のほど、よろしくお願」いたします。

床田正勝から大阪市への要望
・ただいま、建設局からは、阪急連立事業の期間を延伸する事態となったことについて、真摯に反省するとのことであった。
・事業期間を延伸していくことについて、まずは、ホームページにて広く市民の皆さんに周知、報告していき、近隣住民の皆さんには、地域活動協議会や振興町会と相談しながら、周知、報告していくとのことであったが、私も地元の皆さんには報告していくので、建設局も、阪急電鉄とともに、しっかりと丁寧に説明をしていってもらいたい。
・この事業については、平成9年から事業しており、平成20年にようやく工事着手したところであるが、すでに約18年が経過してきている。また、今回、さらなる事業期間の延伸となるが、本事業の完成は、区画整理事業と併せ、地元にとっては悲願であり、一日でも早い完成が望まれる。
・常日頃より、周辺の交通安全対策や環境対策を行うことは当然のことではあるが、事業期間を延伸するにあたってはさらなる対策を実施し、近隣住民の皆さんにご理解いただく努力を重ねるとともに、未取得の事業地を一刻も早く協力いただき、施工方法の見直しなどの改善に取り組み、事業期間の短縮を図り、一日でも早く高架への切り替え、事業の完成を行ってもらいたい。
・また、利用可能となった高架橋から順次暫定的に駐輪場などの利用を図っていくとのことであるが、高架切替後の本格的な高架下利用についても、事業開始当初からの課題であります、地元の方が利用できる公共的な施設への利用を鉄道事業者とともに検討をすすめていってもらいたい。